内容説明
海に生業を求める九十九里浜と西伊豆内浦湾は、自然環境に規制され社会構造を異にする。そこに展開された漁業を検討し、漁民の多様な生活形態を描き出す。漁業帳簿などの分析から、網元経営の姿や水主雇用の実態を解明。
目次
序章 漁村の変貌と生活
第1章 漁村の生業と生活―西伊豆久料村の漁業生産を中心に
第2章 地曳網漁業経営の組織と性格―九十九里地曳網漁業経営帳簿の語るもの
第3章 地曳網漁業の網元と水主―九十九里地曳網漁業を中心に
第4章 漁村の「いえ」―九十九里平野を中心に
第5章 近世漁業の特質と展開
終章 漁業史研究の課題と展望