出版社内容情報
鎌倉幕府の枠組みを継承し開創した室町政権だが、京都を拠点とする支配環境は複雑多様で、新たな試みや工夫が必要であった。課役の賦課や所領経営にみる経済基盤に加え、将軍親裁機関の推移や室町殿と諸機関構成者の結びつきなど組織制度を焦点に室町時代像を追究。義満~義政期に実現した安定的な幕府運営とその背景にある特異な政治秩序に迫る。
内容説明
鎌倉幕府の枠組みを継承し開創した室町政権だが、京都を拠点とする支配環境は複雑多様で、新たな試みや工夫が必要であった。課役の賦課や所領経営にみる経済基盤に加え、将軍親裁機関の推移や室町殿と諸機関構成者の結びつきなど組織制度を焦点に室町時代像を追究。義満~義政期に実現した安定的な幕府運営とその背景にある特異な政治秩序に迫る。
目次
序論
第1部 経済基盤の継承と展開(室町幕府初期の財政基盤;太良荘に賦課された室町幕府地頭御家人役;上総守護宇都宮持綱―根本所領の記憶;駿河国大岡荘と足利満詮―北条氏所領の記憶)
第2部 幕府関係所領の意義(禅僧への所領寄進―禅院領からみた室町幕府;室町幕府前期における奉行人の所領―所領からみた奉行人の本質;室町幕府関係所領の様相)
第3部 組織の継承と展開(室町幕府訴訟機関の将軍親裁化;室町幕府政所と伊勢貞継)
第4部 安定を生む基本的枠組み(安定期室町幕府の政治秩序;室町幕府運営にみる多様性と一貫性;室町幕府の賦と奉公人)
結論
著者等紹介
山家浩樹[ヤンベコウキ]
1960年神奈川県に生まれる。現在、東京大学史料編纂所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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