出版社内容情報
海賊が跳梁し、流通・貿易にも変化が生じた14世紀以降、日本海や東シナ海をとりまく地域空間が国境を越えて生成し、海域交流も転変した。対馬・朝鮮半島南岸・山陰地域・南九州を対象に、倭寇や対馬島海民、海商の活動や実態を多角的に考察。日本・朝鮮・中国の動向もふまえつつ、海域史研究の成果を、日本中世史の中に位置づける注目の1冊。
内容説明
海賊が跳梁し、流通・貿易にも変化が生じた一四世紀以降、日本海や東シナ海をとりまく地域空間が国境を越えて生成し、海域交流も転変した。対馬・朝鮮半島南岸・山陰地域・南九州を対象に、倭寇や対馬島海民、海商の活動や実態を多角的に考察。日本・朝鮮・中国の動向もふまえつつ、海域史研究の成果を、日本中世史の中に位置づける注目の一冊。
目次
序章
第1章 海賊の跳梁と東アジアの政情
第2章 一四世紀前半の南九州における海域交流の変容―相論と海賊を中心に
第3章 東シナ海と倭寇
第4章 海域交流の担い手、倭人・倭寇
第5章 中世対馬の海民の日朝海域における漁業
第6章 境界の島・対馬における神事と領主
第7章 東アジア海域交流のなかの中世山陰
第8章 中世南九州の対外交流
第9章 中世日本における外来技術伝来の諸条件―海上交通との関連から
第10章 中世の国際交流から生まれた子どもたち
終章
著者等紹介
関周一[セキシュウイチ]
1963年、茨城県日立市に生まれる。現在、宮崎大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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