出版社内容情報
地理的位置から日本列島・国家史上に特異な地位を占めてきた九州・西国地域。その歴史的位置づけの再考を試みるべく、権威や秩序、領主権力、外来の文化・情報、大名家の「家」意識の四つの切り口の諸論考で地域史から中近世を照射する。中央志向の運動性にとどまらず、脱領域的な動きにも注目し、異国・異域とつながる「周縁」としての史実を追究。
内容説明
地理的位置から日本列島・国家史上に特異な地位を占めてきた九州・西国地域。その歴史的位置づけの再考を試みるべく、権威や秩序、領主権力、外来の文化・情報、大名家の「家」意識の四つの切り口の諸論考で地域史から中近世を照射する。中央志向の運動性にとどまらず、脱領域的な動きにも注目し、異国・異域とつながる「周縁」としての史実を追究。
目次
第1部 権威・秩序と「装置」の相関(室町幕府による異国通交の特質;近世前期西日本地域における鷹狩の隆盛と鷹入手ルート ほか)
第2部 中近世移行期の領主権力(戦国期壱岐をめぐる政治史的展開;文禄・慶長の役における毛利一門の動向 ほか)
第3部 異国・異域の文化と情報(近世日本の石筆と平戸藩;文化期通信使対馬来聘と郡方支配の展開 ほか)
第4部 近世大名の由緒と「家」意識(鍋島光茂の「御家」継承にみる「藩祖」顕彰と「武威」;柳川藩立花家にみる武家の婚礼 ほか)
著者等紹介
中野等[ナカノヒトシ]
1958年福岡県に生まれる。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。