出版社内容情報
「惣無事」「洞」を主題に取り上げ、関連史料の網羅的収集と先行研究の再検証を通じて、戦国期における東国の政治秩序を詳細に分析し、新たな枠組みを描き出す。さらに豊臣政権と諸領主の間で展開された交渉の実態、羽柴秀吉の全国統一における東国地域の編成過程とその政策の具体像を追究することで、政権の内部構造を解き明かす意欲作。
内容説明
「惣無事」「洞」を主題に取り上げ、関連史料の網羅的収集と先行研究の再検証を通じて、戦国期における東国の政治秩序を詳細に分析し、新たな枠組みを描き出す。さらに豊臣政権と諸領主の間で展開された交渉の実態、羽柴秀吉の全国統一における東国地域の編成過程とその政策の具体像を追究することで、政権の内部構造を解き明かす意欲作。
目次
序章 研究史の整理と問題点の提示
第1部 東国領主層の秩序維持(東国における「洞」の実態とその維持;関東・奥両国「惣無事」と白河義親―卯月六日付富田一白書状をめぐって;天正期における白河一族善七郎と南陸奥の地域秩序;沼尻合戦―戦国末期における北関東の政治秩序)
第2部 豊臣政権の東国政策と関東・奥両国「惣無事」(「惣無事」をめぐる諸論点―近年の研究史によせて;最上義光と「庄内之儀」―豊臣政権の施策と方針;「惣無事」関係史料の年次比定;豊臣政権の東国政策;天正・文禄期の豊臣政権における浅野長吉;本書の成果と政権構造の展望)
著者等紹介
戸谷穂高[トヤホダカ]
1976年神奈川県に生まれる。2011年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。現在、日本大学文理学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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