内容説明
室礼や贈与・進上物として中世日本の支配者層から強く求められた唐物。交易を担った各地の商人の役割、輸入から消費までの経過、外交使節の実像を考察する。さらに、種子島への鉄砲生産技術の伝来過程を解明し、鉄砲・水車や造船などの生産技術がどのように朝鮮や中国に伝播したのか、展望を示す。東アジア海域におけるモノと技術の交流を描く。
目次
第1章 唐物の流通と消費
第2章 香料の道と日本・朝鮮・琉球
第3章 大蔵経・貨幣と日本国王使
第4章 鉄砲の生産技術の伝来
第5章 朝鮮王朝に伝えられた日本の技術
第6章 中世後期における唐人をめぐる意識
著者等紹介
関周一[セキシュウイチ]
1963年茨城県日立市に生まれる。1992年筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。博士(文学、筑波大学)。日本学術振興会特別研究員、つくば国際大学・武蔵大学ほか非常勤講師を経て、宮崎大学教育文化学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。