内容説明
戦国から豊臣期において土佐を治めた長宗我部氏の動向を探り、通説に対し新たな視点を提示する意欲作。小牧・長久手の戦いと四国情勢、滝本寺の僧非有斎と領国支配体制、元親・盛親父子による二頭政治、慶長の役、朝鮮出兵時の造船政策と土佐国、南海路における島津氏との交流、安国寺恵瓊の実像などを検討し、長宗我部氏の政治と外交を解明する。
目次
第1章 小牧・長久手の戦いと長宗我部氏
補論1 長宗我部氏による讃岐・阿波統合の状況
第2章 長宗我部権力における非有斎の存在意義
第3章 豊臣期における長宗我部氏の領国支配
第4章 長宗我部盛親の家督相続
第5章 慶長の役における長宗我部元親の動向
第6章 軍目付垣見一直と長宗我部元親
第7章 朝鮮出兵期における造船に関する一試論
第8章 南海路と長宗我部氏
第9章 安国寺恵瓊の虚像と実像
補論2 恵瓊大名説の再検討
著者等紹介
津野倫明[ツノトモアキ]
1968年高知県に生まれる。1991年北海道大学文学部史学科卒業。1998年北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、高知大学教育研究部人文社会科学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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