内容説明
中世後期、仏教と寺社はどのように存在したのか。京都を対象に、等持寺・清水寺などと室町幕府との関係を分析。また、幕府のための祈祷や将軍御所への参賀を考察し、仏教・寺社と幕府の関わり方の全貌を明らかにする。
目次
仏教・寺社と室町幕府の関係をめぐって
第1部 中世京都の寺社空間(足利氏の邸宅と菩提寺―等持寺・相国寺を中心に;清水寺・清水坂と室町幕府;東岩蔵寺と室町幕府―尊氏像を安置した寺院の実態;北野社と歓喜天信仰―千本歓喜寺をめぐって)
第2部 室町幕府と祈祷(足利将軍家護持僧と祈祷;禅宗の祈祷と室町幕府―三つの祈祷システム;足利将軍家祈願寺の諸相)
室町幕府年中行事書に見える寺社の参賀
著者等紹介
細川武稔[ホソカワタケトシ]
1973年富山県に生まれる。1997年東京大学文学部歴史文化学科日本史学専修課程卒業。2005年東京大学大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻日本史学専門分野博士課程単位取得退学。現在、日本学術振興会特別研究員、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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