内容説明
中世都市史研究において、「空間」とは何か。中世都市の空間構造の実態と領主権力の空間認識との相違を考察。都市空間の変遷過程と都市をめぐる政治・社会構造との関連を問い、歴史地理学から新しい研究視角を提供する。
目次
問題の所在と本書の視角
第1部 空間構造と空間認識(描かれた中世都市―『忌宮神社境内絵図』と長門国府;法令にみる中世都市―「新御成敗状」と豊後国府;中世前期における国府と港湾)
第2部 空間構造の動態(東国の中世都市の形成過程―鎌倉の空間構造とその変遷;西国の中世都市の変遷過程―周防山口の空間構造と大内氏;戦国期山口の空間構造・再論―街路・地割の形態分析を通じて;中世寺院から戦国期城下へ―近江清水山城・城下と新庄城・城下の空間構造)
中世都市の空間構造―認識と動態
著者等紹介
山村亜希[ヤマムラアキ]
1973年広島県三次市に生まれる。1996年京都大学文学部地理学専攻卒業。2001年京都大学大学院文学研究科地理学専修博士後期課程修了。京都大学総合博物館助手。2003年愛知県立大学文学部講師。現在、愛知県立大学文学部准教授。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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