内容説明
中世の国制の中で、幕府は軍事とどのように関わり展開を遂げたのか。京都大番役や「某跡」賦課方式など、御家人制の諸相から幕府の特質を解明。異国警固番役や本所一円地など、室町期荘園制や武士団結合にも説き及ぶ。
目次
本書の視角と構成
第1部 御家人制の成立と展開(武家政権論と鎌倉幕府;御家人制の周縁;御家人役研究の一視角;武家政権と戦争・軍役)
第2部 御家人制の諸相(武士にとっての天皇;鎌倉幕府と東海御家人―東国御家人論序説;御家人役「某跡」賦課方式に関する一考察―「深堀文書」の人名比定から)
第3部 武家政権と荘園制(鎌倉幕府軍制の構造と展開;武家政権と本所一円地―初期室町幕府軍制の前提;荘園制と武家政権)
まとめと展望
著者等紹介
高橋典幸[タカハシノリユキ]
1970年宮崎県に生まれる。1997年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。現在、東京大学史料編纂所助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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