出版社内容情報
鎌倉幕府は、1180年代の内乱により荒廃した社会秩序の回復と維持を担う公権力だった。その権力編成原理とはいかなるものか。家格の問題や京都大番役の勤仕主体から、武士社会における主従関係の特質を探る。また、戦後処理の実務を担当する地頭制度の成立過程についての研究上の問題を検討。中世社会が鎌倉幕府成立を必要とした理由を解明する。
内容説明
内乱により荒廃した社会秩序を再建した、鎌倉幕府の権力編成原理とは。京都大番役の勤仕主体から主従関係の特質を探り、戦後処理を担当する地頭制度の問題を検討。中世社会が鎌倉幕府成立を必要とした理由を解明する。
目次
序章 一一八〇年代の内乱と鎌倉幕府体制の形成
第1章 武士社会における主従関係の特質
補論1 摂関家九条家の確立
補論2 摂関家九条家における嫡流意識と家格の論理―九条忠教関係文書を素材に
第2章 京都大番役と主従制の展開
第3章 建久御家人交名ノート
第4章 文治の守護・地頭問題の基礎的考察
第5章 「七ヶ国地頭職」再考
終章 鎌倉幕府地頭制度の成立と鎌倉幕府体制
著者等紹介
三田武繁[サンタタケシゲ]
1961年長野県に生まれる。1985年北海道大学文学部史学科卒業。1992年北海道大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、東海大学文学部准教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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