内容説明
仏教と日本文化は密接な関係にある。その具体例を多面的に追究した気鋭の研究者による最新の研究成果、十三論文を収録。様々な視点から仏教が文化に与えた影響を解明し、今後の仏教文化史研究に新知見を提示する論集。
目次
1 寺院とその内部(摂津国総持寺と藤原山蔭・摂関家・浄土寺;中世醍醐寺と三論宗 ほか)
2 中世寺院と僧の活動(中世前期の寺院数に関する覚書;「時衆」について ほか)
3 仏法と政治(聖武天皇出家攷―「三宝の奴と仕へ奉る天皇」と「太上天皇沙弥勝満」;二つの出家譚―『大鏡』の花山院と顕信 ほか)
4 仏法の展開(中世の宗論に関する一考察;蓮如教学の形成と戦国期社会―「王法為本」・「称名報恩」・「平生業成」の意味 ほか)
著者等紹介
大隅和雄[オオスミカズオ]
1932年福岡県生れ。1955年東京大学文学部国史学科卒業。北海道大学助教授、東京女子大学教授を経て、現在、東京女子大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。