出版社内容情報
現代人の想像をはるかに超えた重厚な宗教的世界に満ち溢れていた中世社会。そこでは、宗教的なものごとの考え方、倫理意識と世界観が、日々の生活のすべてに大きな規定性を与えていた。本書は、国家史の枠組ではとらえきれない宗教と社会との多様な関わりを、北方史における地域社会に発見し、民衆の視座から多面的に考察する。
内容説明
現代人の想像を超えた重厚な宗教的世界に満ち溢れていた中世社会。本書は、国家史の枠組みではとらえきれない宗教と社会との多様な関わりを北方史における地域社会に発見し、民衆の視座から多面的に考察する。
目次
第1部 北方史のなかの宗教(国家辺境の守護神;北方史のなかの中世羽黒山;蓮如本願寺教団の蝦夷・北奥布教;戦国期奥羽の本願寺教団―移住・浪人・往来の視座から)
第2部 都鄙往来のなかの宗教と領主(都鄙往来のなかの一宮祭礼;大田文と国衙領の所領構成;国衙在庁官人と起請文)
第3部 中世の民衆と宗教(中世民衆神学の視座;生身仏と夢告の民衆神学)
著者等紹介
誉田慶信[ホンダヨシノブ]
1950年山形県に生まれる。1976年東北大学大学院文学研究科博士課程前期修了。山形県史編さん室主査・山形東高等学校教諭などを経て、現在、岩手県立大学盛岡短期大学部国際文化学科助教授
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