出版社内容情報
合戦や武士を論じるためには、武器・武具の実際の使用法の解明はかかせない。本書は長く実物調査にかかわってきた著者が、有職故実の視点と、どのように使用されたかという実用面から、中世的武器・武具が成立する過程とその機能・構造を究明し、その成果をもとに、中世武士の実像に迫る。基本的遺品を図版に収載し、実物に即した歴史学を説く。〈主な目次〉序章＝武器・武具研究の現状と本書の課題／１＝大鎧の成立／２＝「刀」についての一考察／３＝長刀源流考／付論１＝「茅ノ葉ノ如ナル」長刀について／４＝手鉾について／５＝中世武士論の一前提―律令制下における弓箭の位置―／６＝公家の弓箭／７＝武器からみた中世武士論／付論２＝「射向ノ袖ヲ真向ニ当テヨ」を検討する／８＝南北朝期の戦闘―中世的武具の行方―／あとがき
目次
序章 武器・武具研究の現状と本書の課題
第１章 大鎧の成立
第２章 「刀」についての一考察
第３章 長刀源流試考
付論１ 「茅ノ葉ノ如ナル」長刀について
第４章 手鉾について
第５章 中世武士論の一前提―律令制下における弓箭の位置
第６章 公家の弓箭
第７章 武器からみた中世武士論
付論２ 「射向ノ袖ヲ真向ニ当テヨ」を検討する
第８章 南北朝期の戦闘―中世的武具の行方
