内容説明
戦国大名権力の形成と展開、その構造、近世大名への移行の過程を、西国大名の典型である毛利氏の領国を対象として、具体的・実証的に解明する。厳密な史料批判を通し、従来の理解とは異なる戦国大名のイメージを結ぶ。
目次
第1編 戦国大名毛利氏権力の形成過程(毛利氏の国人領主制の展開;毛利氏発給の感状の成立と展開;天文二十三年安芸折敷畑合戦と感状)
第2編 戦国大名毛利氏の権力構造(戦国大名毛利氏の軍事力編成の展開;第2章 戦国大名毛利氏の軍事組織―寄親・一所衆制を中心として;戦国大名毛利氏と鉄炮)
第3編 戦国大名毛利氏の領国支配(戦国大名領国の「境目」と「半納」;郡山城絵図の基礎的考察;郡山城とその城下の構造 ほか)