内容説明
禅宗は日本の中世社会に大きな影響を与えた。放下僧ら民間宗教者の禅宗受容や旧仏教との対立の様相から禅宗像を再検討する。また禅と念仏・神祇信仰の関係、禅宗寺院の組織と仏事法会より中世後期仏教の特質を追究する。
目次
序論 問題の所在と本書の視角
第1部 中世仏教のなかの禅宗(放下僧・暮露にみる中世禅宗と民衆;達磨宗と摂津国三宝寺;東福寺の成立と「時代の妖怪」;播磨国における禅宗の発展;『天狗草紙』にみる鎌倉時代後期の仏法)
第2部 中世後期仏教の展開(中世社会における禅僧と時衆―一遍上人参禅説話再考;禅宗の地域展開と神祇―紀伊半島・臨済宗法燈派を中心に;渡唐天神画像にみる禅宗と室町文化;中世禅林の法と組織―禅宗寺院法と公界の基礎的考察)
結論 中世後期の国家と仏教
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