内容説明
キリシタン開教期におけるザビエルの日本布教を新視点から追究。日本開教の準備・構想、鹿児島での活動などを解明し、あわせて日本人布教協力者アンジロー他三名の役割をインド布教との比較により明らかにする注目の書。
目次
第1章 1548年11月29日ゴア発イグナティウス・デ・ロヨラ宛アンジロー書翰―内容分析・書誌・翻訳
第2章 ザビエルの日本開教とポルトガル商人の役割
第3章 イエズス会士エンリケ・エンリケスとタミル語
第4章 フランシスコ・ザビエルのチナ情報と布教構想
第5章 フランシスコ・ザビエルの日本布教構想―パイオニアとしての位置と役割
第6章 フランシスコ・ザビエルの日本開教とインド総督ガルシア・デ・サァ
第7章 ザビエル宣教団におけるアンジローについて
第8章 ザビエル宣教団における市来のミゲルについて
第9章 ザビエル宣教団における二日本人について―ジョアネとアントニオ
第10章 ザビエルの通訳アンジローとフェルナンデスの働き―インドでのエンリケ・エンリケスとの比較において
第11章 仏キ論争―初期キリシタン宣教師の仏教理解と論破
補論