内容説明
外来宗教の仏教は、鎌倉新仏教の誕生と旧仏教の対応である思想運動を通して定着した。本書は鎌倉幕府と仏教界との相関関係の変遷を縦軸に、新仏教と旧仏教における「神祇信仰」の受容状況を横軸に、中世仏教を構造的に究明する。
目次
第1部 中世仏教の基本構造(中世仏教と神祇;中世仏教の三つの思想空間―「体制仏教」「反体制仏教」「超体制仏教」;中世仏教の構造的展開)
第2部 鎌倉幕府と中世仏教(「禅密主義」の成立―「武家的体制仏教」の基調;鎌倉幕府と日蓮の蝦夷観;中世東国と仏教;「禅密主義」の東国蚕食)
第3部 日蓮と鎌倉幕府(日蓮の体制志向とその転回;日蓮の幕政批判―「禅密主義」との対決)
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- 和書
- 日本神道史 (増補新版)