内容説明
寛元4年(1246)3月、北条時頼が執権に就任する。閏4月、前執権北条経時が死去するや反時頼派の前将軍藤原頼経と名越氏らが策動。これに対して、時頼は7月、頼経を京都に送還することに成功。宝治元年(1247)6月5日、北条氏・安達氏と三浦氏との間に宝治合戦が勃発し、幕府草創からの功臣で幕府に重きをなした三浦氏は全滅した。
目次
吾妻鏡 第三十六(寛元二年(一二四四)
寛元三年(一二四五))
吾妻鏡 第三十七(寛元四年(一二四六))
吾妻鏡 第三十八(宝治元年(一二四七))
吾妻鏡 第三十九(宝治二年(一二四八))
著者等紹介
五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年、山梨県生まれ。1970年、東京大学大学院修士課程修了。現在、放送大学教授・東京大学名誉教授
本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年、東京都生まれ。1988年、東京大学大学院博士課程単位取得。現在、東京大学史料編纂所教授
西田友広[ニシタトモヒロ]
1977年、島根県生まれ。2003年、東京大学大学院博士課程中途退学。現在、東京大学史料編纂所助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だまし売りNo
39
『鎌倉殿の13人』では三浦義村が陰謀を楽しんでいるようでした。その義村が亡き後の三浦氏は滅ぼされてしまいます。摂家将軍への忠誠心を持った三浦泰村や光村は、父親の義村よりも承久の乱で上皇方で戦った三浦胤義にマインドが近いと言えそうです。 2023/01/24
AR読書記録
6
11巻を読んでから2年半ぶりで続きをば。印象に残ったこと。離婚した夫婦の争いで、結婚時の契約として、離婚したら妻に渡ることになっていた土地があり、夫の方は妻の姦通を訴えて、その土地を渡さないといってきた。妻は身の潔白を主張し、起請文を書いて寺社にこもり、誓いが正しくないことを示す兆候が見られなかったので、土地は妻のものになった。女性の財産的な権利もちゃんとあるのよね。病床の幼い将軍に「小車」の捧げ物があり喜ばれたという記事。つまり叔父さんからミニカーもらってご機嫌さん、ってことで、微笑ましい。2015/11/22