内容説明
関東の王者となった頼朝の開催した富士の巻狩の場で突発した曽我兄弟の仇討ち。東大寺再建供養による頼朝の二度目の上洛。そして頼朝の急死によって重石を失った幕府は、若き鎌倉殿頼家の失政と有力御家人間の対立の激化により、混迷の時代に突入した。まず、頼朝以来の将軍近臣であった梶原景時が、御家人らの糾弾により失脚し、滅び去る。
目次
吾妻鏡 第十三(建久四年(一一九三))
吾妻鏡 第十四(建久五年(一一九四))
吾妻鏡 第十五(建久六年(一一九五))
吾妻鏡 第十六(正治元年(一一九九)
正治二年(一二〇〇))
著者等紹介
五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年、山梨県生まれ。1970年、東京大学大学院修士課程修了。現在、放送大学教授・東京大学名誉教授
本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年、東京都生まれ。1988年、東京大学大学院博士課程単位取得。現在、東京大学史料編纂所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なんという...肝心の頼朝の死前後がすっぽり抜けているじゃないですか... 源氏物語かコレ... ともあれ,頼家には早くもダメ殿感が漂っており,先行きの不安を感じさせる一巻です.畠山重忠は相変わらずカッコイイ.明恵上人とのからみでは,もはや存在が天地をゆるがすレベル.あとかっこいいリストに結城朝光も加わりました.こちらは長生きなさるようなので,今後のご活躍が楽しみです.それからなんといっても“算術者”の存在がオモシロイ! 算術というかむしろ幻術.いろんな職能があったものです.あ,鳩杖も気になった. 2013/03/23
Miki
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ほんと、頼朝が死んだところの記述がない。2022/10/01