内容説明
頼朝は藤原兼実を摂政に推挙する一方、後白河法皇に人事等の申し入れを行う。諸国で守護や地頭などの武士の土地押領が問題となり、地頭の権限は謀反人の旧所有地に限定される。頼朝の尽力で閑院内裏が再建され、重源の手で東大寺の再建も始まる。頼朝に追われる源行家は摂津で討たれるが、義経は逃亡を続け、藤原秀衡を頼って奥州に赴く。
目次
吾妻鏡 第六(文治二年(一一八六))
吾妻鏡 第七(文治三年(一一八七))
著者等紹介
五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年、山梨県生まれ。1970年、東京大学大学院修士課程修了。現在、放送大学教授・東京大学名誉教授
本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年、東京都生まれ。1988年、東京大学大学院博士課程単位取得。現在、東京大学史料編纂所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AR読書記録
2
この巻でドラマ性が高い場面はやはり,静御前が頼朝の前で義経を恋うて舞い謡うところ,産み落とした子が男子で,取り上げられ殺されてしまうところ(しかし肝心の義経は正室とともに逃亡中とは...!),そして西行と頼朝が対面するところでしょうねぇ.しかし相変わらず,頼朝はちょいちょい浮気性なところを見せては,政子の悋気を招き,そして御家人たちが巻き込まれて苦労する... なんつうか,これが“正史”でいいのか.やっぱり面白いです.2013/02/20
ファイロ・ヴァンス
1
3巻目終了! 正直この巻はあまり物語的には盛り上がり感は無いのだが、鎌倉と幕府との覇権争いの始まりを感じさせるやり取りが垣間見られる。2023/05/09
kiriya shinichiro
1
3巻なのにまだ義経逃亡中だよ……頼朝はあいかわらず行動原理がよくわからないので(おまえは相手をどうしたいんだ的な)、飛ばし読みしてしまいました。2022/08/25