内容説明
中世の女性は大衆を指導する宗教者にはなれなかった。しかし教団の形成に女性の果たした役割は大きく、家の仏事執行を担ったのは女性であった。女性の信仰生活の実態を探り、女性と仏教の関係を生き生きと描く。
目次
1 貴族女性の信仰生活―貴族社会における「家」の祭祀
2 女の死後とその救済―母の生所と貴女の堕地獄
3 法然の念仏と女性―女人教化譚の成立
4 絵系図の成立と仏光寺・了明尼教団―初期真宗教団における女性の役割
5 女人と禅宗
6 尼の法華寺と僧の法華寺
7 女性と亡者忌日供養
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