内容説明
原始社会から近代資本主義の成立に至る経済の歴史を、一般の読者にもわかりやすく解説した『日本経済史』。最後の著作となった、前近代の衣料とその生産・技術を通してみた社会経済史『苧麻・絹・木綿の社会史』を収録する。いずれも、永い研究生活を基盤に広い視野と学識、明確な方法論に裏付けられた著作で、余人をもって著せない名品である。
目次
日本経済史(農耕の開始と階級社会の成立;律令制社会の経済構造;荘園公領制社会の経済構造;大名領国制経済の展開;幕藩制社会の経済構造;幕藩制経済の動揺と再編;明治維新と本源的蓄積;日本資本主義の成立―その展望)
苧麻・絹・木綿の社会史(苧麻・絹・木綿の社会史を考える;古代・中世における苧麻と布;荘園制下の桑・糸・絹・綿;苧麻から木綿へ―改訂増補『新・木綿以前のこと』)
著者等紹介
永原慶二[ナガハラケイジ]
1922年7月12日中国大連市に生まれる。1944年東京帝国大学文学部国史学科卒業。東京大学史料編纂所所員、一橋大学助教授、同教授、日本福祉大学教授、和光大学教授を歴任。経済学博士。2004年7月9日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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