内容説明
1970年代に発表された大名領国の支配構造に関する論考と、90年代に書かれた戦国期の海運・物流・都市に関する論考を中心にまとめた第三の論文集『戦国期の政治経済構造』。あわせて戦国大名支配を「公儀」観念の形成や都市の発展などの視点から追究した論考6点を収録。著者が提唱する本格的大名領国制論の集大成。
目次
戦国期の政治経済構造(大名領国制と土地・農民支配;大名領国制下の物流・商人・都市;大名・天皇・天下人)
戦国大名と都市(戦国大名における「公儀」観念の形成;三宅御土居の史的展開;伊予河野氏の大名領国―小型大名の歩んだ道;上杉謙信の経済政策―とくに流通・都市をめぐる;戦国都市小田原;戦国時代)
著者等紹介
永原慶二[ナガハラケイジ]
1922年7月12日中国大連市に生まれる。1944年東京帝国大学文学部国史学科卒業。東京大学史料編纂所所員、一橋大学助教授、同教授、日本福祉大学教授、和光大学教授を歴任。経済学博士。2004年7月9日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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