内容説明
日本北方史研究において全くの空白となっている中世蝦夷地や蝦夷に関しての最初の通史。中世蝦夷地の国家的位置づけ、社会的特色などより説き起し、中世蝦夷地が近世蝦夷地へ変貌する過程を詳述。蝦夷地における中世と近世との相違を明らかにすると共に、近来の国家論的蝦夷地論への問題提起を行なう。封建制期の蝦夷史研究の手引書としての役割をもつであろう。
目次
第1 近世の蝦夷地と幕藩権力
第2 中世蝦夷地の登場
第3 蝦夷地と中世国家
第4 中世蝦夷の社会
第5 中世蝦夷地の変容
第6 中世蝦夷地の終焉