暦と天文の古代中世史

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  • サイズ A5判/ページ数 318,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642024747
  • NDC分類 449.81
  • Cコード C3021

内容説明

暦とは何か。暦面の日記や紙背の典籍は、貴重な史・資料である。暦の年次比定を行い、記主を推定。その史料的意義を問う。また暦法の復元的検討や、実際の天体現象と合致しない記事の分析を通じて、人びとの心性を探る。

目次

第1部 具注暦の研究(史料としての具注暦;天理図書館蔵『文禄元年具注暦』調査報告―実は四百年溯る具注暦;天理図書館蔵『応永三年具注暦』調査報告―新出観智院賢宝日記と講式;新出『除目申文抄』写本の紹介と考察―天理図書館蔵『正安二年具注暦』・『建治元年具注暦』調査報告;天理図書館蔵『元亨三年具注暦』調査報告―未紹介『右近衛中将某日記』を付す;天理図書館蔵『寛元四年具注暦』調査報告―紙背『厳真律師潅頂記』を付す)
第2部 古代の暦法(大衍暦における進朔について―天平宝字八年~貞観三年の日付の問題;百万塔墨書銘に見える暦日の問題―神護景雲二年三月は大か小か;宣明暦の没日・滅日について―正日にあらざるゆえ用いるべからず)
第3部 中世史料と天文・暦日(鎌倉時代における暦日の人為的変更について;『玉葉』に見える惑星記事の考察;坂東武者は惑星の変を怖れたか―『吾妻鏡』に見える惑星記事の検証;『吾妻鏡』に見える日蝕記事の検証―東国武家社会における日蝕の扱い;『吾妻鏡』に見る鎌倉武士の方違え)

著者等紹介

湯浅吉美[ユアサヨシミ]
1957年、千葉県に生まれる。1980年、慶應義塾大学文学部史学科卒業。1982年、同大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。1985年、同大学大学院文学研究科史学専攻博士課程単位取得退学。現在、埼玉学園大学人間学部教授、成田山仏教研究所研究嘱託(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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