内容説明
古代王権は山野河海という空間をいかなる形で支配しようとしたのか。律令制国家成立以前と以降での、支配のあり方と変容を検討し、「禁処」が、山野河海支配の中で創出された背景と理念およびその歴史的意義にも迫る。
目次
序論 問題の所在
1 古代王権の諸段階と山野河海(山野河海支配の統治理念―「山海之政」;「山海之政」を具現化する部民;「山海之政」と地域社会;「食国之政」に包摂された「山海之政」;旧伴造氏族の動向;古代王権の山野河海支配と「禁処」)
2 「北ッ海」における山野河海支配(「北ッ海」における海部の設置;古代出雲における水上交通の展開;古代地域社会における開発―越前国加賀郡大野郷畝田村の場合)
結論 山野河海支配から見た日本古代王権の特質
著者等紹介
森田喜久男[モリタキクオ]
1964年石川県に生まれる。1987年國學院大學文学部史学科卒業。1989年千葉大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。1995年東京都立大学大学院人文科学研究科史学専攻博士単位取得退学。現在、島根県教育庁文化財課古代文化センター専門研究員兼県立古代出雲歴史博物館専門学芸員、博士(歴史学・駒澤大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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