内容説明
古代日本に中国文化はどう流入したのか。対外方針と「渡海制」、唐代の出入国管理制度、漢籍将来などから外交関係を解明。唐代朝貢体制を基軸に日唐外交を捉え直し、文化流入の実態と遣唐使停止後の日本文化の変容を考察。
目次
第1部 唐代朝貢体制と古代日本の外交制度(律令国家の対外方針と「渡海制」;広橋家本「養老衛禁律」の脱落条文の存否;渤海が伝えた「大唐〓(し)青節度康志〓(えい)交通之事」について
唐代の出入国管理制度と対外方針
律令貿易管理制度の特質
北宋聖令による唐関市令朝貢・号液管理規定の復原
唐代の朝貢と貿易)
第2部 中国文化と古代日本(遣唐使と通訳;『太平寰宇記』の日本記事について;北京大学図書館李氏旧蔵『唐会要』の倭国・日本国条について;遣唐使による漢籍将来;「国風文化」の成立;「蕃国」から「異国」へ)
文化受容における朝貢と貿易
著者等紹介
榎本淳一[エノモトジュンイチ]
1958年秋田県に生まれる。1991年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、工学院大学工学部共通課程教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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