内容説明
古代から中世における多種多様な領域を、日中韓の気鋭の研究者三十二人が集いその諸相を描き出した待望の論集第一冊。「史料論の地平」「文学と文化」「仏教と文化」の三部構成からなり、学界注目の最新論文十一篇を収録。
目次
1 史料論の地平(『上宮記』逸文所引「一云」小考;延久蝦夷合戦再論―応徳本系『御堂御記抄』諸本の検討を中心に;東山御文庫本『斎王記』について;『除目初学抄』(所謂『蝉冕翼抄』)の基礎的考察)
2 文学と文化(日本の礼楽思想史―『古今集』を生み出す土壌として;『今鏡』はなぜ「つまらない」のか―その文学的方法を巡って;『今昔物語集』の寺院確執説話にみる王法・仏法相依理念の一齣;後白河院政期における蹴鞠―院近臣との関係を中心に)
3 仏教と文化(延暦寺禁制式の基礎的考察;寂源と勝林院;平安期における法華信仰―『法華験記』の編纂意義を中心に)
著者等紹介
義江彰夫[ヨシエアキオ]
1943年東京に生れる。1971年東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学、北海道大学文学部助教授、東京大学教養学部助教授・同教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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