内容説明
天皇が流布せしめた「国家仏教」の経典ではなく、最澄がひろめた『法華経』とは何か。経典の内容や性質を分析・詳説し、『源氏物語』の背景などを通して、古代国家との関わりを解明する。巻末に仏教語等解説索引を付載。
目次
「国家仏教」とその経典
第1部 仏(仏;法 ほか)
第2部 三乗と菩薩(声聞と縁覚(辟支仏)
菩薩 ほか)
第3部 衆生(仏の時代・人の世;衆生と苦 ほか)
第4部 『法華経』の受容(『法華経』の受持・読誦;説法 ほか)
『法華経』―解体期・律令国家の官人・貴族の経典
著者等紹介
田村円澄[タムラエンチョウ]
1917年奈良県高市郡八木町(現橿原市)に生まれる。1941年九州帝国大学法文学部国史学科卒業。1946年京都帝国大学大学院(旧制)入学。1952年同修了。九州大学教授・熊本大学教授・九州歴史資料館長・福岡県人権啓発情報センター館長を経て、九州大学名誉教授・文学博士
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