内容説明
平安貴族は、神仏や霊鬼の祟りに対して用いた陰陽師や呪術をどのように認識していたのか。古記録を読み解き、安倍晴明など官人陰陽師や法師陰陽師の実像、医療・呪詛などの職能を解明。平安貴族の心性を浮び上がらせる。
目次
序章 安倍晴明の実像
第1章 官人陰陽師
第2章 法師陰陽師
第3章 病気と陰陽師
第4章 医師・験者・陰陽師
第5章 医療の役割・呪術の役割
第6章 新宅移徒と陰陽師
第7章 呪詛と陰陽師
第8章 陰陽寮・陰陽道・陰陽師
第9章 陰陽寮官人の補任状況―十世紀‐十一世紀
終章 賀茂保憲と慶滋保胤
著者等紹介
繁田信一[シゲタシンイチ]
1968年東京都に生まれる。1997年東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。2003年神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了、博士(歴史民俗資料学)。現在、神奈川大学外国語学部非常勤講師、同大学常民文化研究所特別研究員
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