内容説明
古代中世の女性たちは何を感じ、どのように生きたか。性差の実態と原因を、経済的地位、家族関係、男女の意識、女性たちの行動から解明。女性史研究の歩みもふり返りつつ、社会・家族における女性の地位と役割を問う。
目次
1 女性史の課題と方法(女性史研究の課題と方法について;歴史変革と女性―前近代における ほか)
2 女性史研究の歩み(高群逸枝の人と業績―前近代女性史研究の課題について;古代の家族・共同体と女性 ほか)
3 古代の家族と婚姻(『今昔物語集』における婚姻形態と婚姻関係―高群逸枝説への疑問;『源氏物語』における婚姻・家族関係と女性の地位 ほか)
4 中世の家族と女性(乳母・乳父考;中世小説に見る女性観―『あきみち』の場合 ほか)
著者等紹介
西村汎子[ニシムラヒロコ]
1928年東京都に生まれる。1952年東京大学文学部国史学科卒業。1957年同大学院修了。現在、白梅学園短期大学名誉教授
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