内容説明
昭和53年秋に発見された稲荷山古墳出土の金象嵌鉄剣銘文は、「世紀の大発見」といわれ、古代史学界のみならず諸方面に大きな衝撃をあたえた。それまで倭の五王時代の一齣としてあつかわれていた雄略朝が、この発見を機に古代専制王権の画期として、にわかに注目を集めることとなった。本書は、東アジア史の広い視野から、その具体相をダイナミックに描く。
目次
1 雄略朝の歴史的位置
2 倭の五王―雄略朝前史
3 武(雄略)の王権と東アジア
4 鉄刀銘の世界
5 5世紀後半の古墳
6 吉備の反乱
7 氏姓制への道
8 渡来の人びと
9 応神王朝の衰亡
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- 和書
- 自閉症の謎を解き明かす