出版社内容情報
一条天皇に対して政治介入する円融上皇と摂政兼家との連絡にあたる実資。やがて参議に任じられ、待望の公卿に上る。兼家・道隆・道兼と続く執政者たちの死。伊周側の策動も空しく、政権の座は道長の手に収まった。
内容説明
一条天皇に対して政治介入する円融上皇と摂政兼家との連絡にあたる実資。やがて参議に任じられ、待望の公卿に上る。兼家・道隆・道兼と続く執政者たちの死。伊周側の策動も空しく、政権の座は道長の手に収まった。
目次
永祚元年(九八九)
正暦元年(九九〇)
正暦二年(九九一)
正暦三年(九九二)
正暦四年(九九三)
正暦五年(九九四)
長徳元年(九九五)
著者等紹介
倉本一宏[クラモトカズヒロ]
1958年三重県津市に生まれる。1989年東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。1997年博士(文学、東京大学)。現在、国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NORI
18
藤原実資(光る君へ・ロバート秋山)の日記・第2巻。永祚元(989)~長徳元(995)年。大河ドラマ第13回放送~、永井路子「この世をば」上巻に相当。 殆ど仕事の記録でしかない。ただ奥さんと、兼ねてより可愛がってきた娘の動向は書いてある。相変わらず、読み物としてはツマラン。ただし「栄花物語」がなまじ物語調であるが為に「誰々がお亡くなり遊ばした際の周囲の嘆きようといったらクドクドクドで」と何度も反復されて、飽きてしまったので、小右記の「誰々が薨去した」だけで終わる潔さが、逆にありがたく感じ始めた。⇒続く2024/04/22
Tanaka9999
4
989年から995年まで。兼家の死、道隆の死からの道長の政権獲得まで。1巻の範囲以上に儀式の式次第を記しておく場面が多くなる。そして、前例に反した行為を批判することも。それ以外の個人的な事例は女児の死の部分に多い。さて、道長の政権獲得を見ると、いわいる中関白家(道隆家)って公家世界であまり好かれていなかったのかな、と。まぁ、解説の印象も大きいのだけど。2020/05/24
まめはち
2
『光る君へ』の進行に合わせて各巻の斜め読み中。 各巻冒頭の要約、各年冒頭の主要登場人物の年齢、日にちの見出し、巻末の登場人物一覧や用語一覧に眼を通すだけで『光る君へ』の場面が思い出されれ、妄想の世界に浸れてすこぶる楽しい。こんな使われ方は想定していなかったと思うけれど気が効きすぎている編者に感謝です。2024/11/20
ロム
0
資料用2023/08/27