内容説明
たがいに緩やかにつながりながら、それぞれに固有の社会と文化を成熟させた日本と東アジア諸国。一方、欧米の動向を中心に大きく変動し始める地球的世界!その対比の中に、「開港」前夜の日本の実情と可能性を描く。
目次
近世的世界の成熟 通史(本巻の時期区分と表題をめぐって;通史―時期区分;清の展海令(遷界令の解除)と日中互市システムの確立 ほか)
1 歴史的展開(十七世紀末~十九世紀前半)(「華夷変態」後の国際社会;砂糖をめぐる世界史と地域史;ジェンダーから見る近世日本の対外関係;世界のなかの近世文化;露米会社とイギリス東インド会社)
2 対外関係の諸相(「三国」から「五大陸」へ;日本型華夷意識と民衆;長崎と広州;琉球館と倭館;通訳と「四つの口」;蘭学における中央と地方;ティツィング往復書簡集の世界;異国・異域情報と日常世界 ほか)
著者等紹介
荒野泰典[アラノヤスノリ]
1946年生まれ。立教大学文学部教授
石井正敏[イシイマサトシ]
1947年生まれ。中央大学文学部教授
村井章介[ムライショウスケ]
1949年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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