内容説明
財産分割と家の存続はどう変わってきたのか。各時代における相続法とその実態。
目次
1 前近代の相続と家(平安時代の相続について―とくに女子相続権を中心として;南北朝・室町期の女性の所領相続―単独相続との関係;近世前期南関東における分割相続と家―武蔵国久良岐郡永田村;江戸町方における相続)
2 近現代の相続と家(明治民法における「家」と相続;戦後農家相続の動向と課題;現今の相続の機能の変化とその考え方の再検討)
3 家産と家(日本古代奴婢所有の特質―戸令応分条の分析を通じて;家領の相続に見る九条家;村の跡職明治初期における戸主の財産と家族の財産―その家産的性格をめぐって)
著者等紹介
永原和子[ナガハラカズコ]
1926年東京都生れ。1947年東京女子大学卒業。現在、女性史研究家
義江明子[ヨシエアキコ]
1948年大阪府生れ。1979年東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程終了。現在、帝京大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。