内容説明
親族は家族にいかなる役割を果してきたのか。墓と祖先祭祀、系譜の変遷にその意味を問う。
目次
1 親族と社会(出土人骨を用いた親族構造研究;摂関期における「氏」・「家」―『小右記』にみられる実資を中心として;惣領制序説 ほか)
2 祖先の祭祀(中世前期の祖先祭祀と二つの「家」;近世社会と仏教;日本の位牌祭祀と家族―祖先祭祀と家族類型についての一考察 ほか)
3 系譜の変遷(古系譜にみる「オヤーコ」観と祖先祭祀―「家」の非血縁原理の原型を求めて;中世系図学構築の試み;近世前期武蔵における土豪層の家伝と家意識―『道祖土氏伝記』を中心に)
著者等紹介
義江明子[ヨシエアキコ]
1948年大阪府生れ。1979年東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程終了。現在、帝京大学文学部教授
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