出版社内容情報
久米邦武は物理の基礎から鉄鋼・陶磁の技術まで広く学習し、要旨と所見を筆記し続けた。『米欧回覧実記』の叙述内容に通じる点で意義深いが、近代日本の科学技術の底流を伝える情報源としても貴重である。度量衡・経済にわたる手稿類を解読、類別した初公開の史料集であり、蘭学・洋学・科学技術史研究と久米史学の特性解明への活用が期待される。〈主な目次〉例言/『物理学』訳編稿(叙/物の理り 総論/物のことわり巻一 万物普遍性の巻/物のことわり巻二 固形体の運動/物のことわり巻三 流動体の巻/物理学 第四篇/増補再版格物致知略説 巻之五)/地球考(地球考Ⅰ/地球考Ⅱ/地球考Ⅲ/北光気)/物象考(物性考/物質考)/資源考(石奴石(ど)銅鏃考并鐵冶の起源/アンチモニーⅠ/アンチモニーⅡ/コバルト考/亜硫酸 即ち防格禄児剤/英国石炭/英国ノ塩井塩礦/像皮ノ説/陶磁考(製陶学/陶磁釉料考)/農事考(農業の目的を立つる事/土質ノ分析/葡萄酒製造/養蚕計画考)/度量衡考(度量収穀考/度量石高考/度量綜考/度量衡推算録)/経済起源考(経済の起源/利を賤しむる習弊)/自主論稿(物ニ自主ノ知能アリ/習慣ノ自主力ヲ梏亡スルコトヲ論ズ)/蘭学者伝(蘭学者
内容説明
久米邦武は物理の基礎から鉄鋼・陶磁の技術まで広く学習し、要旨と所見を筆記し続けた。筆記内容は『米欧回覧実記』の叙述に通じる点で意義深いが、近代日本の科学技術の底流を伝える情報源としても貴重である。度量衡・経済にまで亙る手稿類を解読、類別した初公開の史料集。
目次
1 『物理学』訳編稿
2 地球考
3 物象考
4 資源考
5 陶磁考
6 農事考
7 度量衡考
8 経済起源考
9 自主論稿
10 蘭学者伝
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- 洋学史研究事典