内容説明
久米邦武の代表的著作の一つ『聖徳太子実録』(『上宮太子実録』)を中心に、聖徳太子関係の論説4篇を収録し、久米の太子論の全貌をうかがえるように配慮した。また本巻には、明治20年代の諸論文を併載し、久米の初期の古代史観を知るのに便ならしめた。なかでも「大化の改革を論ず」は、明治以降の大化改新論の最も早いものの一つとして注目されよう。
目次
第1 聖徳太子実録
第2 聖徳太子と其の時代
第3 聖徳太子と上宮王家の最期
第4 聖徳太子の対外硬
第5 聖徳太子についての歴史批評
第6 大化の改革を論ず
第7 王代の地方経済
第8 法隆寺再建非再建論を読む
第9 吾妻国考
第10 日高見国
第11 日高見国の批評諸氏に答ふ
第12 柏木氏に答へ申す
第13 又繰返す賤の苧手巻
第14 崑崙西王母考
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