内容説明
一九九〇年代半ば、グローバリズムの進展のなか、「構造改革」の名のもとに、戦後日本の土台を揺り動かす巨大な動きが一斉に生じた。これまでの経済成長型社会から転換する分かれ道に立つ現代日本のゆくえをさぐる。
目次
岐路に立つ日本
1 日本経済の転換
2 日本型雇用・年功賃金の解体過程
3 現代日本の女性
4 受験競争から教育競争へ―企業社会下の教育問題
5 小国主義政治の歴史的終焉
6 農村と都市の変貌
7 現代日本のナショナリズム
著者等紹介
後藤道夫[ゴトウミチオ]
1947年福島県に生まれる。1977年一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。現在、都留文科大学文学部教授
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感想・レビュー
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Takao
4
2004年9月10日発行(初版)。読み始めてから中断があり、数ヶ月かかって読了。編者は後藤道夫(総論)、執筆陣に木下武男(労働)、中西新太郎(教育)、渡辺治(政治)、進藤兵(都市政策)、吉田裕(ナショナリズム)など。1990年代からの十数年という「同時代史」にあたる。この時代からさらに中数年を経て、まさに「岐路に立つ日本」出会ったことがよくわかる。13年前の出版だが、もう少し早く読んでおきたかった。2017/12/10
ゆまはふ
0
やや古い本で、主に扱われているのは90年代〜00年代前半まで。規制の撤廃・構造改革と、新自由主義的な改革が進んだ時代で、現代の非正規雇用や格差の問題がどこから来ているのか、少し分かった気がします。2021/01/15