内容説明
原発事故やヘイトスピーチ、いじめ、マタニティ・ハラスメントなど、日常生活で生じているさまざまな排除や差別を社会学の視点で読み解く。「差別をしてしまうかもしれない存在」としてみずからをとらえた時、世の中はどんなふうに見えてくるだろう。
目次
第1部 排除や差別という現象から世の中を考える(排除と差別の社会学を考える2つの基本;部落差別の今は…?―「部落」・「部落民」の表象のゆくえ;「当事者」は差別や排除を語るのか?―“ジモト”の在日コリアンとともに感じたこと)
第2部 個別の問題を手がかりとして(「身体」をあたりまえに生きるために―「マタニティ・ハラスメント」という問題;「ひきこもり」からの問題提起;学校空間における排除と差別;解放の政治から生成の政治へ―「ゲイ」というカテゴリーの意味転回;女性カップルの子育て願望への反発に見る排除のかたち―「子どもがかわいそう」をめぐるポリティクス;モザイクとしての「障害者問題」;「ユニークフェイス」から「見た目問題」へ;「民族」との向き合い方―在日コリアンの歴史と日本社会の対応;「復興災害」の空間と多文化的現実―21年目の被災地を歩きなおす/見つめなおす;原爆問題について自由に思考をめくらすことの困難;原発事故による避難について考えるために―生活の再建をめぐるジレンマ)
著者等紹介
好井裕明[ヨシイヒロアキ]
日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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