内容説明
軽減税率導入など税制を取り巻く最新の動向に対応。2015年の税制改正に対応するだけでなく、2016年改正の税制改正にも言及しました。より充実した税法分野の入門書の決定版です。
目次
税の意義 税って何?
租税法律主義 社長の報酬を自由に決められない?
租税回避 脱税・租税回避・節税の違いは?
応能負担原則 君と先生が同じ所得を得た場合、負担は同じか?
課税の下限と上限 健康で文化的な最低限度の生活費に税金?
所得税法(1)―納税義務の範囲 天皇の納税義務?
所得税法(2)―所得概念 土地は売ってなくても課税される?
所得税法(3)―必要経費 夫が妻に給料を支払っても夫の経費にならない?
所得税法(4)―所得分類 プロ野球選手の年俸は何所得だろう?
所得税法(5)―給与所得課税 給与所得者の必要経費は?〔ほか〕
著者等紹介
三木義一[ミキヨシカズ]
1973年中央大学法学部卒業。1975年一橋大学大学院法学研究科修士課程修了。その後、日本大学、静岡大学、立命館大学を経て、青山学院大学学長、法学博士(一橋大学)、弁護士。なお、ミュンスター財政裁判所客員裁判官(1998年4月~10月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽん
1
目次を覗いたら分かる通り、興味が湧きそうなクエスチョンが示され、それを通じて税法の考え方を学んでいける。ゼミ生同士の議論が学生目線で、素朴に共感しやすいのと、それでいて「なぜ税法はこういう仕組みを取っているのか」という背景や理由を学ぶことができるので、とても面白い。法律や判例、行政実務についても触れられているが、批判的な観点も具備しているので、学問として税法を学ぶ際の入門書にはかなり適していると思う。税法も法改正が頻繁にあるから、内容の最新さについては注意が必要だが、考え方を学ぶ上ではとても良い。2025/01/02
たろやま
0
お恥ずかしながら,扶養控除は不公平とかなんとか思ってましたが,いろんな税・控除などなどの根拠がしれて面白かった.というか,法律って倫理とかってよりもっと俗っぽい根拠?があるのが面白いですね.法人税とかのところはよくわからなかったけど.2016/10/10