出版社内容情報
日本の知的財産法学・著作権法学を牽引してきた著者渾身の体系書。
初版から十余年,「著作権法の憂鬱」──その霧は晴れたか,それとも一層その姿を濃くしているか。平成30年改正を織り込んだほか,令和2年改正についても巻末補遺で解説。
内容説明
わが国の知的財産法学を切り拓き、牽引してきた著者渾身の体系書。読者の熱い要望に応えた第3版では、平成30年著作権法改正を織り込んだほか、令和2年改正について巻末補遺で概説した。
目次
序章 著作権法の意義
第1章 著作物(著作権の客体)
第2章 著作権の主体
第3章 著作権の内容
第4章 取引の対象としての著作権
第5章 著作権の発生・消滅と保護期間
第6章 著作者人格権
第7章 著作隣接権
第8章 侵害と救済
補遺 令和2年改正著作権法の解説
著者等紹介
中山信弘[ナカヤマノブヒロ]
1945年浜松にて出生。1969年東京大学法学部卒業。現在、東京大学名誉教授、弁護士、日本学士院会員。知的財産戦略本部本部員、産業構造審議会委員、工業所有権審議会委員、文化審議会委員、関税・外国為替等審議会委員、(財)知的財産研究所会長、明治大学特任教授等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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じん
1
特許法よりも、なんかかなり広がりがあるというかどうもアウトラインをつかみづらい。が、まあなんとなくの雰囲気だけはわかったかも。2021/08/28
ᚹγअәc0̸א
1
TRIPP TRAPPに対する熱い批判
ただの人間
1
特許法と比べると曖昧な部分も多いという印象を持っていたが、権利の発生に関する創作性の部分はさておき、それ以外は支分権や権利制限規定などかなり細かく規定されており、取り扱う際は見落としがないよう丁寧に検討する必要があると感じた。小説など伝統的な著作物についての議論を踏まえつつも、デジタル技術や(社会背景としての)コロナウイルスにまで言及するなど、最先端の課題への問題意識も示されている。立法過程もふまえた批判も含め、解釈論と区別した自覚的な立法論も充実していた。2020/09/30