出版社内容情報
2単位の講義数である15のUNITで構成し,保険法学習上の重要な裁判例をPOINTとして,詳しく引用・紹介する。制度趣旨や実社会での機能を意識した解説で,深い理解に導く。実務の進展や裁判例の展開を反映するとともに,保険法判例百選の改訂にも対応した。
内容説明
保険法のポイントをおさえる。15のUNITから成る、項目ごとに無理なく学べる構成。ケースメソッド方式の講義に最適。学習上重要な判例をPOINTとして取り上げ、裁判例原文を豊富に引用。判例法理もしっかりと理解できる。実務の進展や裁判例の展開に対応した最新版。
目次
1 保険法総論
2 保険契約総論
3 被保険利益
4 告知義務
5 損害保険契約総論
6 保険代位
7 損害保険の免責事由
8 責任保険
9 自動車保険(1)―自賠責保険
10 自動車保険(2)―任意自動車保険
11 生命保険契約
12 保険金受取人
13 生命保険の免責事由
14 傷害疾病保険
15 保険監督法
著者等紹介
甘利公人[アマリキミト]
1977年上智大学法学部法律学科卒業。現在、上智大学名誉教授・弁護士
福田弥夫[フクダヤスオ]
1981年日本大学法学部法律学科卒業。現在、八戸学院地域連携研究センター教授、日本大学名誉教授
遠山聡[トオヤマサトシ]
1994年熊本大学法学部法律学科卒業。現在、専修大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大先生
8
大学の保険法の教科書として利用されることを想定して書かれた本です。ケースメソッド方式の講義を念頭に多数の判例・裁判例が紹介されています。学説の紹介は少なめです。分かりやすく解説されていますが、きちんと理解するためには前提となる民法(特に債権法)をしっかり理解していないと難しいですね。生命保険と損害保険の性格の違いもあります。ところで、細かいところですが、p220に「未成年者の婚姻に対する親権者の同意(民737条)」という記述がありますが、現在は削除されている条文なので、その旨注記した方がいいと思います。2025/04/12