出版社内容情報
判例と概説が融合した初学者向けのテキスト。単に裁判例の事実関係と判決内容を叙述・紹介するだけでなく,理論的な説明も加えた。
内容説明
行政法の概説と判例が融合した入門書の決定版。最新の重要判例を本文に収録。その他の判例も全て見直した。
目次
1 行政活動の基本原理(行政上の法関係と適用法規;法治主義 ほか)
2 行政作用(行政立法・条例;行政行為 ほか)
3 行政手続・情報管理(行政手続;情報公開・個人情報保護 ほか)
4 行政争訟(行政訴訟の類型と選択―行政事件訴訟法(1)
取消訴訟(抗告訴訟)の対象―行政事件訴訟法(2) ほか)
5 国家補償(公権力の行使と国家賠償責任―国家賠償法(1)
営造物の設置・管理と国家賠償責任―国家賠償法(2) ほか)
著者等紹介
芝池義一[シバイケヨシカズ]
1969年京都大学法学部卒業。京都大学名誉教授
大田直史[オオタナオフミ]
1982年島根大学法文学部卒業。龍谷大学政策学部教授
山下竜一[ヤマシタリュウイチ]
1985年京都大学法学部卒業。北海道大学法学研究科教授
北村和生[キタムラカズオ]
1987年京都大学法学部卒業。立命館大学法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tieckP(ティークP)
4
判例集ではあるが本文がある珍しい本。つまり、一般に教科書や入門書は「本文+判例の要約」で構成され、逆に判例集は「判例+その解説」で構成されるが、本書は「(簡易な)本文+判例」で書かれている。たしかに本文が手薄な点で、入門と言いながら中級者向きだと指摘があるのも理解できる。一方、行政法の基礎知識が頭に入ってから読むと、判例主体の判例集よりもそれぞれの判例の(教科書的流れにおける)位置づけが理解しやすく、また重要判例に限らず文脈に適切な裁判例を地裁・高裁から拾っているので学問としての理解は深めやすい。2019/08/16