出版社内容情報
判例・通説の立場からわかりやすく解説しつつ,現代的な家族の問題にも言及する。また,コラムでは,フランスの考え方や家族の様子などを紹介する。平成30年の相続法や,令和元年の親子法(特別養子)の改正に対応するとともに,全体を見直した最新版。
内容説明
結婚・離婚、親子、扶養、そして相続問題etc.。時代の流れの中で変わったものは?変わらないものは?伝統的な考え方から最先端の議論まで、家族の法を考えてみよう。
目次
1 親族法(男と女(女と男)
親と子(子と親)
家族構成員の保護)
2 相続法(法定相続―遺言のない場合の相続;遺言と相続―遺言のある場合の相続;法定相続と遺言の調整―遺留分)
著者等紹介
松川正毅[マツカワタダキ]
1952年大阪に生まれる。1984年神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了。1986年トゥールーズ第一大学博士課程修了。現在、大阪学院大学法学部教授、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tieckP(ティークP)
3
有斐閣アルマには民法の「親族・相続」が二種類あって、上級のほうが感想をよく見る。試験対策として定番化しているからだろう。一方、こちらは入門書という位置づけだが、さほど易しい本にはなっていない。むしろ、踏み込んで説明してくれた方が分かりやすいことを専門用語で短く解説して、分量を減らしている部分がある。それからフランスとの比較が、日本の法の理解に有用なレベルを超えていて、著者のフランス法愛をひけらかすものになっている。同じテーマで入門と上級に分けられなかったなら、むしろ比較法の本として出した方が良いと思う。2020/09/19