出版社内容情報
鈴木 忠[スズキ タダシ]
著・文・その他
飯牟礼 悦子[イイムレ エツコ]
著・文・その他
滝口 のぞみ[タキグチ ノゾミ]
著・文・その他
内容説明
子どもが認知や社会性の基礎を獲得する過程から、社会のなかで自己を確立し未来へと世代継承していく生涯発達のダイナミズムを、豊富な図版をまじえてわかりやすく解説。
目次
第1部 発達を支えるもの(発達の可塑性―生涯発達心理学とは;認知発達の基盤1―胎児と0歳児;認知発達の基盤2―表象の獲得)
第2部 生涯にわたる発達(他者との関係性のはじまり―基礎と展開;子どもの自己発達―自己のはじまりと表現;認知能力の生涯発達;関係性の発達―人間関係の広がりと深まり;大人の自己発達―自己を未来へつなぐ;成熟と英知―人生を上手に生きること)
著者等紹介
鈴木忠[スズキタダシ]
白百合女子大学人間総合学部教授
飯牟礼悦子[イイムレエツコ]
大東文化大学文学部講師
滝口のぞみ[タキグチノゾミ]
帝京平成大学大学院臨床心理学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
21
今回読んだ発達心理学3冊の中で個人的には一番満足した。幼児期から高齢期まで一生分を網羅しつつも、本質的な部分をできるだけ残し、細かい部分はバッサリと切っているので、内容の薄さはさほど感じず、試験対策本でないため細かい専門用語の解説も少なく分かりやすい。さすが安定の有斐閣アルマ本。2019/05/26
袖崎いたる
7
生涯発達における人間の心の問題を人生史に即して教育・心理学界隈の言葉を引いて解説する。9カ月革命における三項関係の成立や社会的参照(ラカンの鏡像段階の信憑性を強化されてしまったではないか!)は精神分析の観点から胸アツ。ACの問題ともいえるであろう否定的同一性。東浩紀さんと関連付けてしまうようなエリクソンのgenerativityの概念、腰が曲がることのロマンを説く老年的超越の概念、そしてフィナーレには人の愚かさを救うものとしてのwisdomを解説して「他人の気持ちのわかる人になりましょう」的なオチがつく。2017/03/22
🔥
1
時間が限られているのでとりあえず特に必要だと思った部分だけ読んだ。今まで発達心理学については入門書1冊読んだことしかなかったが、この本は程よく詳しく理解しやすくまとまっているように感じたので後日復習のために再読する。2019/08/08
tiki
0
レポート用 2017/12/19
どりー
0
幼少期から老年期まで、心身発達について丁寧に書いてありわかりやすかった。「もうこんな歳だから…」と諦めるのではなく、自分の可能性を信じて挑戦してみたいと思った。エリクソンの発達心理学は今後より焦点を当てていくべき学問だと考える。2021/07/02