出版社内容情報
岡田 章[オカダ アキラ]
著・文・その他
内容説明
人間はなぜ対立し合い、うまく協力できないのか?この問題を考えるための共通言語としてのゲーム理論の、基礎から最新の成果までを豊富な例を交えながら楽しく学べるよう工夫。さらに読みやすく2色刷に。解説もよりわかりやすく。オークション理論の基礎も新たに追加!
目次
第1章 ゲーム理論とは何だろうか?
第2章 選択と意思決定
第3章 戦略ゲーム
第4章 ナッシュ均衡点
第5章 利害の対立と協力
第6章 ダイナミックなゲーム
第7章 繰り返しゲーム
第8章 不確実な相手とのゲーム
第9章 交渉ゲーム
第10章 グループ形成と利得分配
第11章 進化ゲーム
第12章 ゲーム実験
著者等紹介
岡田章[オカダアキラ]
1954年生まれ。1977年、東京工業大学理学部数学科卒業。1982年、東京工業大学大学院総合理工学研究科システム科学専攻博士課程修了(理学博士)。1982年より東京工業大学理学部情報科学科助手、1989年より埼玉大学大学院政策科学研究科講師、同年助教授、1991年京都大学経済研究所助教授、1996年京都大学経済研究所教授を経て、2004年より、一橋大学大学院経済学研究科教授。専攻はゲーム理論、理論経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
19
選好関係で、2つの選択対象をxとyを比較して、xがyより好きならば、x>y。同程度に好きなら、xとyに関して無差別で、x~y。まとめて書くとき、選好関係にあるという(20頁)。完備性とは、すべての選択対象xとyに対して、x>(上)~(下)またはy>~xが必ず成り立つ。推移性とは、すべての対象x、yとzに対して、x>~yかつy>~zならば、x>~zである(20-21頁)。限定合理性と学習(284頁~)で、ゼルテンとシュトカーは、利得行列をもつ囚人のジレンマの10回繰り返しゲーム実験をした。2015/01/06
たく
6
入門書だからかいろいろなゲームを例にしていて、数式が思ったよりも少なかった。けど、いろいろな応用が分かったのはとても良かった。 オークションの理論が興味深かったので、他の本も読んでみたい。2022/02/25
takao
2
ふむ2025/01/09
えあどろっぷ
2
利己的な遺伝子を読んで、ゲーム理論が気になったため読んだ。どのようなゲームがあり、それぞれの戦略があったときの最適解を求める方法が存在するなどゲーム理論基礎の概要(数式はともかく)をとりあえず認識したレベルになった。人材採用やオークションが定式化される面白さは感じたので、ゲーム理論のワークブック本などで実際の意志決定を定量的に行うための理解を深めたい。2020/10/17
1
ゲーム理論について高校数学レベルの数式を交えつつ一通りさらえます。勉強になりましたが、数式をしっかりと追っても、それを使ってまで説明する意義がよくわからないことが多かったです。適切な難易度にするために踏み込まなかったのかもしれませんが、少し物足りない気もしました。2024/03/15