内容説明
統合への試行錯誤の長い歴史をもち、大小多数の国によって構成され、多くの課題を抱えつつ着実な歩みを進める複雑なヨーロッパ経済。統合の歴史と現状を中心に、その全体像を体系化し解説。
目次
現代ヨーロッパ経済をみる眼
第1部 EU統合の展開(世界の地域経済統合とEU統合の独自性―時代に適応できるヨーロッパの構築;関税同盟と単一市場―EU経済システムの漸次的形成;EUの共通政策とEU財政―共通の制度の構築によって市場を管理する;通貨協力からユーロへ―「ドルからの自立」と統一通貨;世界金融危機・ユーロ危機とユーロ制度の改革―危機と改革-どう進んできたのか)
第2部 現代ヨーロッパ経済の動き(EU経済と産業―競争力強化に励む欧州産業;ヨーロッパの金融システム―世界金融危機・ユーロ危機と安定的システムの構築;EU経済と構造的不均衡―多様な不均衡とその是正のための諸政策)
第3部 EU諸国の経済と統合(フランスとEU経済―ディリジスムからの脱却;ドイツとEU経済―「ドイツの一人勝ち」とユーロ圏統合の展望;イギリスとEU経済―世界金融危機からの出口を模索;その他のEU諸国とEU経済―多様性を生かしつつ統合へ;中・東欧諸国とEU経済)
第4部 現代ヨーロッパの国際関係(EUと対外通商関係―影響力を強めつつあるEU;ユーロ基軸通貨圏の生成と役割―世界経済の中のユーロと基軸通貨としての役割;EU経済と統合の展望―ポスト危機の時代にどう対応するのか)
著者等紹介
田中素香[タナカソコウ]
1945年生まれ。1967年、九州大学工学部卒業、1969年、九州大学経済学部卒業。1971年、九州大学大学院経済学研究科修士課程修了。現在、中央大学経済学部教授
長部重康[オサベシゲヤス]
1942年生まれ。1967年、東京大学文学部卒業。1976年、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、法政大学名誉教授
久保広正[クボヒロマサ]
1949年生まれ。1973年、神戸大学経済学部卒業。現在、摂南大学経済学部教授、神戸大学名誉教授
岩田健治[イワタケンジ]
1960年生まれ。1987年、東北大学文学部卒業。1993年、東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、九州大学大学院経済学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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