内容説明
さまざまな社会福祉の課題を「ヒューマンニード」という基本視点からとらえなおし、政治、経済、社会の文脈に位置づけて考える「現代社会と福祉」の基本テキスト。医療、労働、教育等の社会政策の一部としての社会福祉政策を明快に整理する。「社会福祉原論」から「現代社会と福祉」へ、新課程にあわせた大幅な改訂。
目次
序章 現代社会と福祉
第1章 福祉への社会的対応―ニード・権利・社会思想
第2章 福祉ニードと供給システム
第3章 福祉の計画と評価
第4章 福祉政策と市場経済
第5章 福祉政策の近代史
第6章 福祉政策の現代史
第7章 日本の福祉制度
第8章 労働・住宅・教育政策
第9章 所得の保障
第10章 健康・医療・介護の保障
第11章 福祉サービスの保障
第12章 福祉制度の費用と財政
終章 社会福祉政策概念の検討
著者等紹介
坂田周一[サカタシュウイチ]
1950年、熊本県生まれ。現在、立教大学コミュニティ福祉学部教授。博士(社会福祉学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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安藤 未空
3
福祉国家というものが世界的に、そして、日本国内でどのような歴史的経緯を経て成立・発展し、今に至るのかがよくわかった。概論というよりは、政策の歴史論が書かれていたという印象の内容。 日本においては、戦後の混乱の収拾に端を発し、経済成長のなかで政策として取り組まれてきた社会福祉だが、低成長となった昨今、国家予算の支出抑制が相当程度、医療費以外の福祉にかかっている。ときどき思うが、日本の国家予算は何に消えているのだろう?教育・福祉など国家のセーフティーネットが壊れていくことを予感させる内容だった。2025/10/04
Umegaki Sayako
0
p256/2722016/03/22
ゆっちゃん
0
この本、社会福祉政策は、「現代社会と福祉」という科目の教科書であるらしいが、まるで小説と感じた。制度のたびに、新制度では補えきれない事例のための、新たな制度が作り出される物語。章の終わりごとにリチャード・ティトマスの社会政策学の紹介。この本、文芸書。2015/08/16
脳疣沼
0
非常に勉強になった。福祉政策の歴史と思想を手軽に学べる。2019/08/16




